
仕事を知る
設計のプロとして、お客様の期待を上回るプランを考える。
住宅設計は仕事の幅が広く、間取りの作成からインテリアのコーディネートまで住まいに関わる様々な提案を行います。私が設計をする上ではじめに考えるのは、部屋の広さや窓の大きさなど、基本的なお客様の要望を満たせるかどうか。その上で、設計のプロとしてどうすれば期待を上回る提案ができるかを検討します。新しい住まいの要望については、お客様に直接質問することもありますし、仕事や趣味に関する何気ない会話の中からお客様のライフスタイルを読み取り、「それなら、ここに収納があったほうが便利ですよね」などとこちらから提案することもあります。
お客様の貴重な時間をいただいて打ち合わせをするわけですから、一方的な説明に終始するのではなく、その場でパースを描いたり、SNSで素敵なインテリアの画像を見せたりして、生活空間のイメージをつかんでいただけるように見せ方や伝え方にも工夫を凝らし、「家づくりっておもしろいな」「楽しい1日だったな」と思っていただけるような時間にすることを心がけています。
当社の戸建住宅には、強靭な構造に基づいた設計の自由度の高さや環境への配慮など、お客様の要望を叶えることができる引き出しがたくさんあります。それらを生かして、お客様のこだわりやライフスタイルに寄り添った最高の住まいをご提案できること、そして手がけた物件がその土地にずっと残り続けていくことがこの仕事のやりがいです。
コンペ形式でプランを提案。
見事勝ち抜き、ご契約へ。
若手の設計は、営業がある程度話を進めてから初めてお客様とお会いすることも多いのですが、入社3年目のとき、はじめて住まいづくりの初期段階から提案や打ち合わせに参加させていただく機会がありました。設計課の先輩が、自分が担当するお客様から要望を伺った後、「みんなでプランを描いてみよう」と私たち後輩に声をかけ、4人の設計がそれぞれプランを提案することになったのです。
お客様の要望に沿ってプランを作成するのはもちろんですが、このとき私が意識したのは、「この設計には依頼する価値がある」と思っていただける提案をすること。プランが完成した後も、そこに込めた思いをお客様にどう伝えるかを何度も考え、言葉で表現するのが難しい部分は絵を描いてイメージしていただけるようにするなど、入念に提案の準備をしました。そのように自分ができる限りの工夫を重ねた結果、私のプランが選ばれ、その後ご契約いただいて当社で住まいを建てていただくことになったのです。一設計士としてお客様に認めていただけたことは本当にうれしかったですし、営業にも「藤下はお客様のために良い提案をしてくれる」と信頼してもらえた瞬間だったと思います。
積水ハウスの一番の良さは、責任のある仕事を若いうちから任せてもらえるということ。若いからとか、経験が少ないからという理由で何かを制限されることはなく、手を挙げればさまざまなことにチャレンジさせてもらえます。心地よいプレッシャーの中で学び、成長していける恵まれた環境が積水ハウスにはあります。
後輩には、自分が先輩から教わってきたたくさんのことをしっかり引き継いでいくつもりです。