
仕事を知る
住宅展示場でのお客様のご案内や営業の支援などに取り組んでいます。
住宅展示場でのお客様のご案内や営業の支援、季節ごとの設えといった多岐にわたる業務に携わっています。お客様のご案内は営業が担当することが多いのですが、営業が外出しているときや一度に多くのお客様が来場されたときは私も接客を担当します。お客様と何度もお会いする機会がある営業職に対し、地域勤務職はご案内したお客様を営業に引き継ぐため、お客様としっかりお話をする機会があるのは最初の一度きり。住宅という一生に一度の買い物を検討されるお客様、しかもトップブランドである積水ハウスに来場されるお客様は、大変な期待を抱いて展示場にいらっしゃいます。一期一会という言葉がありますが、お客様の期待に応えられない接客をすればそこで当社とのご縁がなくなってしまう可能性もゼロではありません。そのようなプレッシャーを感じることもありますが、ご案内したお客様からお帰りの際に「丁寧に対応してくれてありがとう」と声を掛けていただいたときや、営業に引き継いだお客様が当社を選んでくださったときは、この仕事を選んでよかったという気持ちになります。営業支援としては、来場分析表を作成したり営業の実績が見てすぐ分かるように工夫したり、事業所に活気が溢れるよう気を配っています。手描きのプランを図面に起こしてプレゼンテーションも作成しています。季節によって展示場内の設えを変更するときには、インテリアコーディネーターと連携したり、全国の展示場の良い事例を参考にしています。また、現在は、都内事業所の営業事務をまとめるリーダーに任命され、各展示場内での事例を共有する全国会議にも出席しています。
お客様の声を「聴く」姿勢を貫くことで安心して悩みを打ち明けていただきました。
以前、あるご夫婦の接客を担当させていただいたのですが、最初は警戒心を持っておられたようで、なかなかお話を伺うことができませんでした。そこで、私から積極的に質問を投げかけることをやめ、ご夫婦の何気ない会話や案内中に興味をお持ちになっている場所などをヒントに、何を求めていらっしゃるのかを探っていきました。すると、たくさんの住宅メーカーをご覧になりすぎて疲れていらっしゃることが分かったのです。それから、お客様の気持ちを考えながら言葉を掛けるようにしたところ、少しずつ住まいに関する悩みを打ち明けてくださるようになりました。「聴く」という姿勢を重視した結果、お客様もリラックスされたようで、来場時にお断りされたアンケートも最終的に記入していただくことができました。その後営業に引き継いだところ、積水ハウスで前向きに検討してくださることに。あの日、初めはどこか緊張の面持ちだったお客様が、お帰りになる頃には安心した表情を浮かべられていたことがとても印象に残っています。
住宅展示場の仕事には、「これで終わり」というゴールはありません。展示品の在り方ひとつとっても、お客様へのお声がけの仕方についても、工夫をしようと思えば際限なく工夫できるところがあります。積水ハウスは自由な社風ですので、社員個々が自分の色を出しながら、より良い展示場を作っていくことができます。私自身のアイデアを生かせるからこそ、仕事をしていてとてもやりがいがありますし、意見が出しやすい環境だからこそ改善が必要な点をすぐ相談することができます。学生のみなさんは展示場の仕事がなかなかイメージしにくい部分もあるかと思いますが、住宅展示場を訪れるときっと新たな発見があるはずです。私も就職活動中に積水ハウスの展示場を訪問し、営業の支援だけでなく接客や設えも行うと聞いて仕事の幅広さに驚くとともに興味を持ったことを覚えています。
十人十色のお客様と関わることができ、日々の業務に決まりがないからこそ、やればやった分だけ結果に表れる、それがこの仕事の醍醐味だと思っています。